2013年1月20日日曜日

ビョークのスパ天講座 第2回 戦術を知る

さて、第1回からかなり時間がたってしまったスパ天講座。今回は、スパ天でよく使われるスタイルについて、詳しく説明を入れていきたいと思います。


1.スパ天の戦術、3パターン

まず、スパ天にいるプレーヤーのスタイルは、大雑把に言うと、3パターンに分けられます。ジャバー、ボデラー、強打派です。

ジャバーは、その名のとおり、細かいジャブの出し入れをメイン武器にして戦うスタイルで、多くのプレーヤーがこのスタイルを採用しています。僕もどちらかというと、このスタイルがメインです。(強打もよく振り回しますがw)このスタイルの利点は、ジャブの連打により、相手の強打への防壁ができ、簡単には攻撃を食らわない点です。ただし、棒立ちでジャブを打っていると、フックに対して脆いので、フットワークの要素も重要になってきます。強いジャバーは、非常にフットワークに優れています。

一方、ボデラーは、Bジャブを主体に、しつこくボディを攻めにいくスタイルです。このスタイルの利点は、ボディゲージを減らす事によって、相手のダメージ回復を鈍らせることができ、また、迎撃を空転させ、相手の自滅を誘える点です。なので、ツボにはまれば対戦相手を蟻地獄に陥れることができるでしょう。ただし、ボディ攻撃には、カウンターを受けやすいという欠点があり、特にBフックを空振りすると、カウンターのかっこうの的です。なので、ボディ攻撃は慎重に行う必要があります。

強打派は、タイムアタックで名を馳せたZIRさんが提唱したスタイルで、最近新人さんたちの間で流行の兆しを見せています。ZIRさんが設立した「強打派友の会」の正式会員は、総長のZIRさん含め8人(2007年12月現在)ですが、友の会に入っていないプレーヤーでも、「この人、強打派じゃないか・・・?」という人は結構います。強打派の利点は、動きが結構荒々しいので、逆に動きが読みにくく、意外に強打が当たる点です。欠点は、強打をかなり打ち込むスタイルなので、疲労しやすい点。そして、荒さの裏返しは脆さ。相手に動きを読み切られると、全くといっていいほど勝てなくなります。


2.ジャバーをどう破るか

さて、スタイルの概要がわかったところで、戦うときのコツを伝授したいと思います。
まずは、ジャバーから。まず、立ち合いから棒立ち状態でジャブを打ってくるような相手は、フックを打ち込んでみると、意外に食らってくれることがあります。なので、そういった相手と対戦するときは、初めにやってみるのも手です。
ただ、そういったジャバーはもうほとんどいません。なので、ここからが本当のジャバー対策だと思って読んでください。(笑)
基本は、ジャブの打ち終わりを狙ってジャブを返し、リズムを作っていく戦法です。このとき、返しのジャブは伸ばし切ると反撃を受ける可能性があるので、当たったところですぐガードするのがコツです。
ただ、ガードだけでは相手に狙いを絞られやすいので、ダッキングやスウェーも多用して相手のタイミングを狂わせるのもコツです。特に、ダッキングは相手のアッパー暴発を狙える効果もあるので、上手く使えると重宝します。
もし、相手とのジャブの差し合いで競り負けるようならば、作戦変更です。ジャブはひたすらガードで止め、ボディかフックを狙わせます。その出鼻を押さえてのジャブ、フックに対するカウンターが有効だと思います。


3.ボデラーは無敵ではない

次は、ボデラーです。ボデラーというと、Bジャブによる手数の多さが厄介でイヤだ、と言う人が多いですが、あれははっきり言って撒き餌に過ぎません。無視はもちろん危険ですが、高原君のボディ攻撃みたいに、ムキになって迎撃する必要もありません。ボデラー本来の狙いは、Bフックを直撃させることです。なので、ボデラー対策は、そこがメインとなってきます。
まず、鉄則は、絶対にコーナーへ逃げないことです。コーナーは、打ち疲れしたストレートに対するカウンターと並び、一番Bフックを狙いやすいポイントです。そこへ逃げ込むということははっきり言いますと、自殺行為です。なので、ラウンド終了間際以外は、絶対にコーナーへ逃げないようにしましょう。
そして、もう一つの鉄則は、「Bジャブは打たれる前に止める」ことです。まずは、ダッキング姿勢、もしくは、腹筋に力を入れた状態(以下、腹筋姿勢)で迎撃姿勢を作ります。その2つを迎撃姿勢にするのは理由があります。それは、ダッキング姿勢には若干ボディダメージを抑える効果があり、また、アッパーの暴発を狙えるから、そして、腹筋姿勢は単純にボディダメージをかなり抑えられるからです。理由がわかったところで、話を元に戻しましょう。迎撃姿勢の状態の自分に対し、相手がBジャブを打つそぶりを見せたら、すかさずジャブで出鼻を押さえましょう。確実に20ぐらいの顔面ダメージは入ってくれるはずです。相手がそれにいらいらして、アッパーやBフックを振り回してくれたらしめたもの。冷静にカウンターを合わせてあげましょう。具体的に言うと、後退してからのストレートが非常に効果的です。
ただ、ボディ攻撃を当てさせないのは確かに理想的なのですが、強いボデラーはジャブによる迎撃網をかいくぐってバシバシボディを入れてきます。なので、相手に接近を許し、ボディに被弾したときの対処法も紹介しておきます。対処法は、被弾したときのダメージによって変わります。まず、被弾したときのダメージが10未満だったときは、すぐ回復するのでそのままダッキング体勢で迎撃を続けてかまいません。しかし、ダメージが10以上だと少し問題です。ご存知の通り、ボディ攻撃は回復力を奪う効果があるのでダメージが10を超えると自然回復が追いつかず、そのまま迎撃を続けるとさらに損害を大きくする可能性があります。なので、ボディのダメージが10を超えたらすぐに腹筋を固め、被弾を最小限にとどめると良いでしょう。ただし、腹筋を固めていると顔面ががら空きになるので、その辺の警戒も怠らないようにしてください。
また、ボデラーは基本的に、スタミナ切れし始めたのときを狙ってくるので、相手が打ってこないようだったら、ダッシュで間合いを取って一息つくと、スタミナ回復に役立ちます。さらに、ボデラーは端っこで上下している呼吸ゲージが上の方になったときにBジャブを打ち込み、下のほうになると退却することが多いです。(ボディにダメージを入れやすくするため)
まとめると、ボデラーと戦うときは、Bジャブを警戒すると同時に、暴発アッパーやBフックにも気を配らなければなりませんから、非常に忙しい展開となります。どんな相手と戦うときでも言えることかもしれませんが、集中力を切らさずに相手の動きをよく見て戦いましょう。

4.強打派は、カモにできる!

最後は、強打派です。はっきり言うと、僕は強打派が大好きです。(笑)なぜなら、しっかりコツをつかめば、大きなポイントゲッターにできるからです。皆さんもしっかりコツをマスターしましょう。
まず、強打派は、一部の達人クラスのプレーヤーを除くと、防御技術・健康管理に関しては、二流三流のプレーヤーが多いです。そこを狙います。鉄則は、「自分からの強打は控え、ジャブとカウンターを中心に、冷静に攻める」ことです。前後に細かく動きながら、ジャブ中心に攻め、相手がたまらなくなって強打を打ってきたところを空転させてカウンターで撃墜・・・、それが理想です。
また、ボディ攻めをするときは、フックによる迎撃を浴びる危険性があるのでくれぐれも慎重にいきましょう。
あと、最後に一つだけ言っておくと、強打派の中には、遠い間合いから強引にストレートを打ってくるプレーヤーがいるので、遠距離のジャブをメインウエポンにしている人は十分気をつけましょう。僕もよく食らいます。(涙)

それでは、戦術と相手別の対策の話はこれまで。次回は、レベル別の戦い方について説明していきたいと思います。

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