2014年1月14日火曜日

内山vs金子

やっと、やっと内山vs金子をテレビ観戦(長かった…)。

初回から金子がリスクある距離を平気で入ってくる。が、そのガードが内にあれば外から右を被せ、外にあれば真ん中にジャブ、と完全に内山が見切る。

ただ食らった後に体勢を崩さず攻撃姿勢を維持する金子が不気味。

次の段階としてダメージ目的の強打、内山が左アッパーを打ち始める。これも気持ちよく当たる。
が、この成功により、内山の左腕がガード位置に戻らなくなり、立ち位置も止まるようになる。

古い試合となるが、ジャッカル丸山にアッパーを当てたテクニシャンの関がはまってしまったアリ地獄と似た展開、個人的には悪い予感が漂う。(そういや頭が立ったままエスケープする動き、内山と関は似ているな)

傍目には内山の一方的な展開に映っていた4R、左をアッパー用に意識していた内山の横っ面に金子の密着右フックがドンピシャ! 内山の足がグニャリ。

まさにジャッカル戦を思い出させるが、やはり世界を長く防衛している内山は(もしくは陣営は)冷静に対処した。
このラウンド以降、しばらくアッパーを封印し、ジャブ主体による完封コントロールを開始する。

内山はダメージを受けると一度ジャブに戻せるのが素晴らしい。三浦戦、古くは東洋タイトルマッチの坂東戦でも、それで回復しつつ、さらに言えばポイントも取ってしまう。

終盤に入り、ポイントは圧倒的リード。
日本ボクシング界のリーダーである内山にKOの期待がかかる。

8Rから金子が自身のリミッターを外し、これまでにないパンチを見せ始める。が、内山はそれすらも空転させ当てていく。金子の顔面はあちこちペチャンコとなり悲壮感が漂い始めるが、覚悟を決めた男に倒れる気配はない。

リミッターを外した金子は、リスクあるタイミングでも敢えて振ってくる様になり、紙一重の場面が増えてくる。命懸けの男を久しぶりに見た。

10R、内山の有効打が決まり続けていた。が、やはりKOを意識した内山の足が場面場面で止まる。

何気なく当たった金子のジャブ、一歩下がって追撃を遮断する内山。これまでの金子はこの一歩に遮断され続けていたが、この場面ではグイッと追っかけた。新しい展開にロープ際で内山の思考が一秒未満の単位で停止、この瞬間に金子の右がドンピシャ、グサリ! 内山、真下に崩れるダウンッ!

命懸けのアタックが成就!かと思えたが、結果としてこのダウンは内山が意識をリセットするキッカケに。

ダメージの浅かった内山がここから11、12と疲労した金子をコントロールするだろう。と予想して残り2ラウンドを見た。確かにそうだったのだが…。

金子のアタックが、この夢舞台に掛けてきた金子の気持ちがビンビン伝わってくる熱いアタック。更にそれを倒してみせようとする内山も熱い!

コタツに入って年明けを待つ大晦日。

この日に向けて努力を積み重ね、ボコボコになりながらも本気で拳を振るい続けた金子、その金子をこれでもかこれでもかと打ち続けた内山のフルラウンド。

視聴した多くの人が「2014年、俺も頑張るぞ!」と思ったんじゃないだろうか。この二人はボクシングという枠を超えた「役目」を果たしまくった。


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