2012年7月18日水曜日

五十嵐俊幸 vs ハロ

移動しながらジャブで牽制、時にストレート。
日本人ボクサーの典型と言えるような五十嵐。

対するハロは日本のジムではカンカンに怒られそうなボクシング。

ジャブは避ける気がなく、とにかく距離が詰まる場面で
本気でフックアッパーを振りぬいてくる。

疲れると休むのだが、マジメな五十嵐が攻め込んできてくれるので、
ハロがラウンドに一回は見せ場のチャンスを貰える形で進んでいく。

せめて2Rでいいから、ジャブだけでポイントゲットするラウンドを
意識的に作れば、こんなに競った内容にならなかったかもしれない。
(先日の佐藤だったら、その辺はうまくやっただろうな…)

和製ジャブに同着クロスを被せられるのが怖いのだが、
ハロにそこまでの器用さはなく、
五十嵐が倒されるとしたら足が止まった場面。

五十嵐は打たれると思ったら、横にお辞儀する癖があり、
これにハロのフックがちょうど当たってしまう。

ただし、直撃せず滑るようなヒットなので倒されはしないだろう。
(なのであれはスマートではないが、正解だったかもしれない)

勇気ある五十嵐のストレートとボディがハロにダメージを与えたが、
ハロがあからさまに脱力するシーンを狙ったもの。

打たれると分かっていて食っているので、倒す類のダメージを与えられない。

一流の拮抗ではないが、二人の実力は競っていて好試合だったといえる。

ただし、激闘の後に言うのは酷かも知れないが、
もっと楽に勝てた相手だと思ってしまった。

ポンサク陥落後のローテーションの谷間のようなタイトル。
デーモン小暮の煮え切らない複雑なコメントはなかなか的を得ていると思った。


内山vsえなり(ごめん名前忘れた)

中間距離のにらみ合いからズドンを狙う内山だが、
ファの出入りが瞬間的で明らかに戸惑ったままの3Rだった。

しかも内山のスウェー体勢への追い討ちは、
近く捕らえるだろうと予感させる攻撃だった。

ファは中間間距離で頭を低く構え、内山のストレートフックを遠ざける。
内山の優位点を全て封じた見事な作戦だったと思う。

途中で終わってしまった結果を内山は悔しそうだったが、
バッティングによるドローはラッキーだったかもしれない。

鬼塚vs林のような相性の悪さを感じた。
内山の弱点を暴くだけ暴いて去っていくファ。

まあ、アオウは自分のボクシングが出来上がっていて、
中間距離で戦う自分を優先するだろうから、
二人の決戦には影響を与えないと思うが…

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