2012年7月26日木曜日

リーチを伸ばす手術

ロシアの医療施設でO脚を斬新な方法で治療しているテレビ番組を観た。

骨が曲がった部分を故意に骨折させ、自然治癒する過程を真っ直ぐな状態で固定しておくことで、正しい足の形に導くという強引な治療だ。

骨折させるシーンでは子供達が泣き叫んでおり、日本ではなかなか実現しないだろうなと思わせる。

ゴクリ…。
どうしても私はいけない妄想をしてしまう。

肩から肘にかけてを4cm、肘から手首にかけて4cm…。
計8cm伸びれば、きっと別世界が広がっているに違いない。

どれだけ深く相手の顔面を弾くことができるだろうか。
奥まっている相手のボディにどれだけ安易に届くだろうか。

拳の交錯をどうするかではない、前でどれだけ捌くか。
頭を動かす必要なく強いパンチを狙い打てるメリット…。

腕を畳むようにガードすれば腹も顔面も同時にガードできるだろう。
これまでは前傾姿勢で実現していたガードが体を立ててできるメリット…。

よーく相手が見えるだろうなぁ、なんたって下にいるんだから。

新しいボクシングができる予感に妄想が止まらない。

ん?
私の隣で体育座りをしている小二の息子。

ふとその短い腕に目がいってしまう。
泣くだろうな、きっと。

「なあ、海外旅行って興味ある?」

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