俳優の原田さんがなくなりました。
映画「どついたるねん」でのトレーナー役の印象が強いです。
赤井とスパーする場面、
原田さんは赤井の不満を体で受け止めようとするも
年老いた体ゆえそれができない、というシーン。
肩でクイッと無意識にフェイントして迫る赤井。
数秒、あっさりやられるのですが、
その際の動きが演技じゃない、
恐怖で固くなって追い込まれる拳闘新人の動き。
演技なのだから、ジャッキーチェンのように
ああしてこうしてと演技指導があってもいいと思いました。
たぶん、「ガチで来い赤井君」という気持ちがあったんじゃないかと、
赤井も本気で殴る寸前までは殴るつもりでいこうと、
坂本監督もさあ本気を見せてくれという現場だったんじゃないかなと。
そんな状況を勝手に予想しています。
俳優としてそこまでやるか、と思わせるシーンでした。
あの映画の赤井はボクサーとしての無念がムンムンしていて、
邦画としてボクシングの最高傑作であると思っています。
ボクシングができない事実に絶望して壁を殴り続ける赤井。
あれは演技じゃない、漏れていたのは本当の嗚咽だったと…。
若い方でまだみていない方がいたら
ぜひご覧ください。
「どついたるねん」を!
2011年7月20日水曜日
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