2011年4月25日月曜日

優勝~

2004から開発を始めて、これまで何度も開催されてきた大会。
ほぼ参戦しているのに実績を残せなかったこれまで…。

なので今回、並々ならぬ熱意で挑んだ大会でした。

トーナメント前から戦いは始まっていると考え、
手のうちを見せないようにしなければ…と戦っていました。

初戦、ルーキーかまぼこ氏との戦いでは、
万が一もないように慎重に戦いました。

遅延があるのでカウンターは難しい舞台で
出会い頭のズドン被弾が序盤にあると逆転は難しい。

経験を活かしジワジワとポイントとって…を考えるが、
中盤過ぎてもポイントはシーソー、決定打を奪えない。

このままではドローの流れ、
7Rに勝負をかけた強打でやっと直撃を奪い判定での勝利。

最後まで隙を見せないルーキーとの攻防、
終了ゴングと同時に心からほっとできました。


続く二回戦はゼファーさんに勝って登ってきた太毛死さん。

直前の練習スパーでは最終ラウンドに逆転を食ったので
今度こそは!のモチベーションが燃え上がる。

スパー前の能力グラフで太毛死氏が
ボディジャブを多用するタイプだと確認。

かつてのブンブンイメージではないようだ。

距離を調整しながらストレートでけん制するプラン、
いきなり有効打を奪い、太毛死氏の顔面に蓄積を与える。

が、太毛死氏は勢いを止めることなく潜ってくる。

ポイントリードを確定しようとガード姿勢している腹に
次々と矢が刺さり、あっという間にボディ蓄積寸前。

腹筋防御中にBフックを食らい、次の一撃で万事休す!
だったが、クリンチゲージが短だった幸運に救われる。

更にインターバルでも順調に回復、最大のピンチを脱する。

ここからはこの若武者相手に休んだり止まったりしては危険と考えて、
ワンツーで潜り際を叩き続けるプランを完遂、4Rノックアウト勝ち。

メダル獲得確定に一瞬心が満足するも、
初の金を獲得するぞ!と決意を新たにする。


続く決勝、相手は去年の王者Pongchang氏。

優勝候補の無頼男氏をボディアタックでレフリーストップ、
大会の緊張感漂うリングで実力者相手にできる勝ち方じゃない。

調子は絶好調、だがきっとそこに穴があるはずと考え、
絶対的実力者相手にスパー前、精神的な揺さぶりをかけてみる。

サンドバック:戦う前に一言だけいいですか?
サンドバック:「勝ちます!」

決勝のリング、オープニングヒットは
Pongchang氏のボディジャブ、ダメージ41。

いきなりのピンチに腹筋と顔面ガードを交互に耐える。
時にストレートを返し、どうにかダメージを与えたい。

「!」

腹筋中の顔面を狙ってきたフックにストレートがヒット!
ブルドーザーと呼ばれた実力者が大きく仰け反る。

続く2R。滑るように寄ってくるPongchang。
瞬く間にこちらのボディが蓄積寸前となる。

(ドクン、ドクン、ドクン…)

不思議なものでここぞの時、周囲がスローに見えることがある。

映画スパイダーマンで相手のパンチがとまって見える現象、
私は実際のスパーで何度もあれを体験している。
(最初は子供の時、階段を落ちていく最中だったっけ…)

Pongchang氏が実ボクで最も隙の大きい前進Bフックを打ってくる。
なぜか理由は分からないが、その時、私にはそれが予見できた。

下がって避ける。避けられた。ここなら飛び込みフックが届く。
私の指がフックボタンを押す。前押しで飛び込む。イケ~ッ!

深く入った。

ここ半年以上こんなに大きなヒットはなかった。
183ダメージ、ワンパンチによるノックアウト勝利。

長引いたら絶対に勝てないほどの実力者相手、
私が勝つにはこれしかなかった、そんな勝ち方だった。

緊張が一気に解けて、自分の体が硬直していたのを感じた。
終わったんだ、そして、自分が優勝したんだ!

「お~い、パパ優勝したぞ!」
「すごいね!」「やったね!」
「ああ、やったよ!」

もし違反を行うことなく無事に過ごせていたら、
今日は個人タクシーの試験受験のための申請開始日だった。

自分は大事なモノをギリギリで逃してしまう男なのかな。
なんて思ったりしていた日々にこの大会が行われた。

試験はなくなったけれど、なんだっていい、
この大会で自分を試してみよう。

難しい目標を設定してそれを達成したい。

優勝します、と宣言してみた。
そして、優勝できた。優勝できた!

みんなに「おめでとう!」と言われたら、
震えて震えて涙が湧き出てきました。

俺はやればできる。

きっと3年後に訪れるチャンスは逃さない。
そして、逃したとしてもきっと強くいられる…。

そんな気がしています。
この大会に携わった皆さん、ありがとうございました。

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